「少し古いが、異色の内容は一読の価値あり」 おすすめ度:
投稿日:2005-09-28
加齢に伴う脳への影響は近年関心が高まっている。そういった中において、本書はタイトルどおり加齢と脳との関連を探った研究報告をレビューするという点でフロンティア的な邦書である。
内容は担当筆者ごとにオムニバス形式で書かれているため、非常に多岐のジャンルにわたる。エネルギー代謝による老化制御から、酸素毒性、免疫系など。中でも他書に類を見ないのが、「和漢薬と神経細胞」との関係について述べられていることである。研究分野としては限定されたものではあるが、一読の価値があり、興味深かった。
もちろんFGFのニューロトロフィック効果との関連のレビューや、海馬におけるコリン作動性ニューロンの移植など、王道的なジャンルもしっかり抑えられている。
集められたジャンルとして、いい意味で異色な専門書である。