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新型インフルエンザ―世界がふるえる日 (岩波新書)

山本 太郎
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新型インフルエンザ―世界がふるえる日 (岩波新書)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
新型インフルエンザ―世界がふるえる日 (岩波新書)のカスタマーレビュー

「いまそこにある危機」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-01-20

鳥インフルエンザと普通のかぜとはまったく別の病気である。そんなことすら、私は知らなかった。かつて流行したスペイン風邪(同様の強毒型インフルエンザ)が発生した際の、患者の症状について本書で述べられているが、イメージとしてはインフルエンザというよりは、エボラ出血熱などの熱病を思わせるものだ。まともな人なら、正視に耐えないだろう。
究極の鳥インフルエンザ対処法は、ウイルスに対抗できない人が滅亡(死亡)するしかない、という最悪のシナリオも紹介。しかも、歴史上はこれらのインフルエンザ流行が約50年の周期で、繰り返し地球上では流行しているのだ。
われわれは、祈ることしかできないのだろうか?

「わかりやすいインフルエンザとビールス学の入門書」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-12-24

インフルエンザウイルスとは何か、今何が問題でどのような対策があるのか、かつてのインフルエンザ流行の歴史的状況はどうだったのか、きわめて平易に解説されています。人間の寿命を上回る潜伏期間を持つウイルスがあれば生涯発病せず「新たな毒性の強いウイルスがヒト社会へ侵入する際の防波堤となってくれる可能性がある」とウイルスとヒトとの共存の可能性まで言及しています。難しいことをできるだけ易しく説明しようとする著者の姿勢には共感が持てます。

「アメリカ大統領も抱いた危機」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-11-04

一冊の本がアメリカの大統領に一つの危機意識を抱かせたという。危機とは、世界的に流行するかもしれない新型インフルエンザだった。著者は、なぜ、この新型インフルエンザがアメリカの大統領をして、それほどの危機意識を抱かせることになったか、歴史、政治、医学、生態学の視点から論じる。「適切な危機感」を共有するために。身も蓋もない話だが、人の感想を読むより自分で一読した方が得る物の多い本だ。

帯の「適切な危機感」は寺田寅彦の言葉だという「正当な危機感」のほうが、微妙にしっくりする気もする。

「安心しててはいけない」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-10-26

インフルエンザの驚異を米国ブッシュ大統領に認知させたのは一冊の本だという。
「過去の経験と記憶に学ぶ」という本書の帯のように、インフルエンザに対する「危機感」を十分に知ることができた一冊でした。
基礎知識、過去の流行の歴史と教訓、そして圧巻はこのあと何年か先に起きる大流行のシナリオ。こういった構成も、「いまそこにある危機」を伝えてくれるものでした。
アルギニン連鎖の悪性インフルエンザが、自分には降り掛からないように祈るしかないのかなあ。

「一人ひとりの命の重さに変わりはない」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-10-08

「私たちは大きな格差の存在する世界に生きている。それでも一人ひとりの命の重さに変わりはない」と著者は言う。日本国内の格差のことではない。大きく世界の格差について述べた言葉である。考えさせられる本だ。