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プリオン病の謎に挑む (岩波科学ライブラリー(93))

金子 清俊
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プリオン病の謎に挑む (岩波科学ライブラリー(93))の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
プリオン病の謎に挑む (岩波科学ライブラリー(93))のカスタマーレビュー

「私的プリオンレビュー」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2005-12-10

金子先生はプルシナーの直弟子という数少ない(唯一の?)日本人プリオン研究者。その分、冷静、公平、客観的なレビューではない。プルシナー説一辺倒であり、その点では注意が必要である。だからこの本は「プリオン病の謎に挑む」というより、「私が見たところプルシナ−はプリオン病の謎にこう挑んでいる」というのが正しい。一貫してプルシナ−を「スタン」という愛称で呼んでいる(こういう本は初めて見た)ことからもそれはうかがわれ、さらに随所に書かれる「私はこういう人間である」という自己言及の多さ。率直に言ってかなり暑苦しい。自己陶酔度はかなり高い本であると言えよう。それは置くと、プルシナ−説の紹介としてはさすがに直弟子だけあって水準は軽くクリア。プルシナ−説に対する批判は福岡先生のこれまた感情的な本で勉強できる。

「プリオン病の研究を押し進める日本人研究者による書」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2003-08-10

この本では,日本を代表するプリオン病の最前線の研究者である金子清俊 国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第七部部長が,自身の研究者人生と最新の研究動向を語っています.プリオン病に関する概要は,日本のプリオン研究を長い間牽引してこられた立石潤先生による『プリオンとプリオン病』が分かりやすいと思いますが,この本ではその先にある現在の研究者間で最も議論をされている”生体内に普通に存在している正常プリオンタンパク質が,如何にしてプリオン病を引き起こす異常プリオンタンパク質に構造が変化するか”についての推論や様々な実験について述べられています.

この本は非常に平易に書かれているので,大学院に入学したばかりの学生さんが研究の流れをつかむのに適しているだけでなく,一般の方にも読みやすいと思います.また,研究者の研究へのモチベーァ?ョンなど,普段外部から見えにくい研究者の生の姿が描かれている所なども面白いと思います.ここではURLを引用しませんが(先生のお名前で検索すればすぐ見つかります),金子先生ご自身がエッセイなどを書かれているホームページも必見です.