臨床医学 | 薬学 医学

わが夫、大山倍達

大山 智弥子
わが夫、大山倍達の商品情報を見る わが夫、大山倍達をショッピングカートに入れる
わが夫、大山倍達の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:角川書店
わが夫、大山倍達のカスタマーレビュー

「オスとは推して偲ぶの意」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-12-16

七年前に出版された著作の文庫版.故・大山倍達は極真空手の総裁で評価は毀誉褒貶あるようだが,マンガ『空手バカ一代』と数々の興行によって,空手の知名度と社会的地位を高めることに貢献した,戦後空手界の功績者の一人であることは衆目の一致するところだろう.

大山総裁については,亡くなられた直後に多くの本が出版された.その中には,心無い暴露本のようなものもわりとあったように思う.大山総裁自身,前半生が不明だったり,田中清玄のような右翼の大立者の一人と早くから親交があったり,アメリカ遠征や牛との対決など,有名であるものの実際の空手家としての力量があまり客観的に検証されていないなど,まだまだ謎の人物である(しかし,大山倍達という「漢」(おとこ)が清濁併せ呑む大人であるということに変わりはないと思う).

本書は妻である大山智弥子さんへのインタビューが主な内容だが,他に大山倍達総裁の次女・三女へのインタビューと,プロレスラー前田日明氏と大山智弥子さんとの対談なども収録されている.それぞれのエピソードは非常に面白い(一部,他の本と内容が多少重複しているものもあるが).

本書を読めば,遺族から見た,人間大山倍達の歴史が明らかになるだろう.極真空手や大山総裁のファンや研究者はもとより,(田中清玄との関係など)戦後裏面史に興味がある人にも,一読の価値はあると思う.