「車いすの設計を通してヒューマンデザインを学べる本」 おすすめ度:
投稿日:2007-03-15
車いすには手動車いすと電動車いすがあり、本書は手動車いすについて書かれた本です。執筆者はアメリカの車いす工学の第一人者(代表的なリハビリテーション工学者の一人でもある)ピッツバーグ大学のRory A. Cooper教授。車いすは人間と機械が一体となって最良に機能するもので、機械としては部品点数も少なく構造的にも単純な部類に属します。しかし、本書の車いすと人体の力学的な記述、人間工学、車いすの各部の詳細な解説などを読み進むうちに、その設計の奥の深さに気づかされます。また、「スポーツ・リクレーション用車いす」の章はまるで競技用自転車の本のようにワクワクして読めるものです。
本書は車いすの設計に関する知識を与えるだけでなく、他の人間と深く関係する製品の設計に共通する「考え方」を教えてくれるものです。