「地域リハビリテーションの入門書として最適の本」 おすすめ度:
投稿日:2007-11-07
「リハビリ医の妻が脳卒中になった時―発病から復職まで 」(1999年、日本医事新報社)の著者が、2000年の公的介護保険の実施から2年後にまとめた本です。
リハビリテーション医学の重要さが認識されつつある今日、その基盤となる地域でのリハビリテーションの展開は大きな課題となっています。
本書は著者の実践を踏まえて、地域リハビリテーションの概念、その対象となる主な疾病と治療法などの基礎知識について最初の60ページで解説します。そしてそれ以降のページで地域リハビリテーションの取組みの実際が、様々な疾患をもった人のリハビリテーションの内容、地域活動の取組み状況、配慮すべき事項などを通して解説されていきます。そして上記の書籍のもう一人の著者である長谷川幸子さんの脳卒中を発病された時のことが手記という形で紹介されます。参考になります。
読みやすい本で地域リハビリテーションの入門書と最適と思います。
(2006年の介護保険制度の改正で、地域リハビリテーションの実践環境の後退が気になります。)
「リハビリテーションとは何かということからかかれている」 おすすめ度:
投稿日:2006-04-30
本書の三分の二くらいは、教科書的な内容で、引用も多くて、水増し?のような感じがする。
もう少し、
著者の実体験に基づいた地域リハビリテーションへの取り組みや、
このような実践が行われていますという実例などを、詳しく書いてほしかったと思う。
ところで地域リハビリテーションとは何かというと、
わかりやすい例では、
脳卒中とかで身体や高次脳機能に障害が残ってしまった人が、病院での治療やリハビリをおえて退院した後に、自宅や外来通院で行うリハビリなどがある。
それから、
老化によって低下した高齢者の身体機能を少しでも回復させようというような地域での取り組みも、広くとらえれば地域リハビリテーションといえるだろう。
そういう意味では、
近所の老人会の集まりとかも、広い意味での地域リハビリテーションなのかも知れない。
残酷なようだが、脳梗塞とかで麻痺が出てしまったら、完全にもとどおりになることは今の医療の力では不可能である。
でも、当たり前のことではあるが、障害を持っていても人生は楽しめる。
一方、
これも当たり前のことであるが、
車椅子では車や電車の乗り降りがしにくい。
狭いトイレも使いにくい。
温泉にも入りにくい。
でも、誰かに手伝ってもらえればできる。
自己の障害を受け入れ、障害を持ったままでも生きることを楽しめるようになることが、
地域リハビリテーションのひとつの目標なのだと思った。