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治療文化論―精神医学的再構築の試み (岩波現代文庫)

中井 久夫
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治療文化論―精神医学的再構築の試み (岩波現代文庫)の詳細
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  • 出版社:岩波書店
治療文化論―精神医学的再構築の試み (岩波現代文庫)のカスタマーレビュー

「おすすめ!」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-07-08

人間の営みを数値に置き換えることはできない。もちろん、言葉に置き換えることもできない。しかし、数字と言葉は違う。統計で処理して精神科治療を数値で伝えようとする傾向に本書は真っ向から対抗している。語り口はやわらかく、ごり押しはひとつもない。染み入ってくる。そして残る。確信が持てず次々と新しいデータを貪らないと進歩についてゆけないような気がしているときは危うい。すでに語られている良質なテキストを知っておくことが救いになる。本書はもちろん、その一冊に含まれる。

「妖精と対話する少女」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-06-15

私がこの世で最も尊敬する精神科医、中井久夫氏の著作。妖精と対話する少女の話が収められている。

夜な夜な妖精が彼女を訪れて対話するというのである。しかし、それは「創造の病」と呼ばれるものに近いものであった。音楽と文学に関する彼女の趣味には一貫性と豊富性と柔軟性があった。

筆者は結局薬物を使わずに彼女の心が癒える過程を共に歩こうとする。まさに病者の「心のうぶ毛」を大切にする精神科医ならではの逸話だ。

本書を難しいと感じる人もいるかもしれない。もちろん、私もそうだ。でも、気になったところだけ拾い読みをするだけでも十分本書を楽しむことは出来る。

中井久夫の何気ない一言が意外に心に残るものなのである。

「地理学的精神分析と歴史学的精神分析に向けて」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-11-17

『治療文化論 - 精神医学的再構築の試み』では、特に地域住民の精神構造の形成を検討した力作。とりわけ、古代都市のまま停滞気味であり続けた近代奈良の経済的分析、地理的分析、精神医学的分析は圧巻。

「難しいことは言えませんが…」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2003-09-27

実習前の、「精神疾患ってなんだろう?」と考えていた時期に読みました。授業では全く教えられない事柄が多く書いてあり、新鮮な感激を覚えました。友人に勧めたら、難しすぎる、という返事が多かったのですが、書かれてある内容は、むしろ教科書に書かれてある精神疾患の説明よりも分かりやすいと思っています。手ごろな金額ですし、精神科医療に少しでも関係する学生さんたちに是非お勧めしたいです。

「導入の書だが、帰ってくる場所のようでもある。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2003-06-25

はじめは晦渋に感じられるæ-‡ä½"だが、ユーモアとé­...力的なエãƒ"ソードの数ã€...に引き込まれて読み進むうち、音読に耐える美ã-いæ-‡ç« ã ã¨æ°-付く。æ-‡åŒ-依存ç-‡å€™ç¾¤ã€æ™®éç-‡å€™ç¾¤ã€ã¨ã„ったç"¨èªžã‚'聞いたã"とさえ無くても、ã"のè'-作ã‚'読み通すのに困難は感じないだろう。

精神医学ã‚'扱った書籍ã‚'読むと、æ-¥å¸¸æŽ¥ã™ã‚‹äººã€...に対ã-分析的なまなã-ã-ã‚'注ぐ誘æƒ'に駆られるã"とが多い。ã-かã-、ã"の書のå '合は、分析に役立ちそうな枠組みは豊富に与えられているのに、性急な分析ではなく、「見る」ã"とに誘われる感覚がある。

あとがきã‚'読ã‚"で、ã"の書がもともと「講座」とã-て編まれたè«-æ-‡é›†ã®ã€Œæ¦‚説」とã-て書かれたã"とã‚'知る。理è«-的なå½"否についてはæ...Žé‡ã«ãªã‚ŠãŸã„部分もあるが、見るã"とに誘う本書は良質な導å...¥ã®æ›¸ã!§ã‚り、いくどかの読みè¿"ã-ã‚'予感させる書でもある。